虫歯について正しい知識を身につけましょう
「虫歯になったことがない」という方は、成人全体の約1割に満たないと言われています。しかし、それほど私たちにとって身近な病気でありながら、虫歯についてくわしく知っているという方はあまり多くありません。自分の健康な歯を虫歯の痛みやダメージから守るためには、まず、虫歯について正しい知識を持つことが重要です。こちらでは、春日部市武里の歯医者「おおば歯科医院」が虫歯についてご説明します。
痛いと感じたときには、すでに進行しています
「歯が痛い」と感じたときには、すでに虫歯はある程度進行しています。虫歯の痛みを我慢していると、ふとあるときに痛みが治まることもありますが、これは虫歯が治ったわけではないので要注意。虫歯は風邪のように自然に治る病気ではないので、ほうっておくとどんどん悪化してしまいます。そうして最終的には、歯を抜かなければならなくなってしまうのです。
虫歯のメカニズム
虫歯は、プラークの内部に潜む虫歯菌(ミュータンス菌)が引き起こすお口の病気です。お口の中に残った汚れは、時間の経過とともにプラーク(歯垢)へと変化します。そのプラークに潜む虫歯菌が食べかすなどに含まれる糖分を取り込んで酸を生成すると、その酸が歯を溶かすことで虫歯になります。
一般的な虫歯治療では、まず患部を削って詰め物や被せ物で補います。治療を受ければ痛みはなくなりますが、大切な歯の一部を削らなければなりません。一度削った歯は元に戻らないので、治療を繰り返すたびに歯は少しずつ小さくなってしまい、やがては残すことさえ難しい状況になってしまうのです。
虫歯を放置していませんか?
初期症状がほとんどない虫歯は、それゆえに放置されることが多い病気です。たとえ痛みがなくても、虫歯は少しずつ進行していくもの。痛みが出る前に治療をすれば痛みや負担のない簡単な処置ですみ、ごく初期段階であれば歯を削らずに改善することも可能です。
永久歯は文字通り、生きている限り永久に使う歯です。技術の進化にともなって、優れたさし歯や入れ歯などはたくさん開発されていますが、天然の歯にかなうものはありません。「歯に違和感がある」「すぐに治まったが少し痛みを感じた」「冷たい飲み物がしみる」など、気になることがあったら、すぐに春日部市武里の歯医者「おおば歯科医院」へご相談ください。
歯の「根」を残すための根管治療
虫歯が歯の神経まで達すると、かなりの痛みを感じるようになります。抜歯してしまえば痛みはなくなりますし、簡単に処置できるようにも思えますが、たった1本の歯を失うだけで歯列は変化し、咬み合わせは大きく乱れてしまいます。咬み合わせの乱れは全身の健康状態に悪影響を及ぼす心配があるので、抜歯はできるだけ避けなければなりません。
当院では、重度の虫歯でも可能な限り抜歯せずに歯の根を残す「根管治療」を行っております。根管治療は、根管内の虫歯に冒された神経や血管をすべて取り除き、内部を徹底的に洗浄・消毒して薬剤を詰める治療法です。根の部分だけでも、自分の歯を残すことで咬み合わせを保つことができます。
自己判断で治療を中断するのは危険です
治療ではまず痛みを取り除きますが、痛くなくなったからといって自己判断で治療を中断するのは、とても危険です。治療が完了しないまま放置すると、虫歯がどんどん進行して歯を失うこともあります。
また、治療で仮歯を使用するケースがありますが、仮歯はあくまでも技工物を入れるまでの「仮の歯」。しっかりしているように見えますが、取り外せるように装着しているため、長期使用に耐えられず、患部に細菌が侵入しやすくなっています。「不自由しないから……」と通院をやめてしまうと、仮歯がずれて咬み合わせが乱れ、ほかの歯にダメージを与える可能性も否めません。
歯が抜けたままでいると
歯がない部分があっても、「痛くないから」「目立たない部分だから」と、通院をやめてしまう患者さんも意外に多くいらっしゃいます。歯が抜けたまま放置すると、となりの歯が傾いたり、咬み合う歯が伸びたりして咬み合わせ全体が乱れてしまいます。せっかくはじめた治療を途中でやめてしまうと、振り出しどころか、それより悪化してしまうことも考えられます。そうならないためにも、治療は最後まできちんと受けましょう。